森 秀一と歩んで
ミュージシャン 武政健三
29年前、我が土佐清水の「Just Road]と大方町の「田んぼ」そして知る人ぞ知る、ヤマハが主催する第10回ポピュラーソングコンテスト(外部リンク)つま恋全国大会で中島みゆき、因幡晃、庄野真代と一緒に戦った「おにやんま」の秀ちゃん、この3つのバンドが合体して「妖」が結成された。
動機は至って単純。たまたまJust Roadと秀ちゃんソロのジョイントがあり、ゆうじ君ボーカルの「別れ」という曲のサビのなんでもないワンフレーズが痛く気に入ったらしく、終了後うちのバンマスに「一緒にすごいバンドを作ろう!絶対に全国大会に連れて行っちゃうき〜」 当然メンバー全員即OK! それから秀ちゃんとの楽しい音楽人生が始まった。
まずは結成2ヵ月後にコカコーラ フレッシュサウンドコンテストに出場! 高知大会、四国大会と無事優勝、そして次は熊本での西日本大会。 ここで2位に入れば東京の中野サンプラザにて全国大会だったが、ミスもあり惜しくも3位で涙を呑む。 終了後、ミスで落ち込むリードギターにいつもの笑顔で「大丈夫、次は絶対全国大会につれて行っちゃうき〜」そんな感じで二泊三日の最高に楽しい旅が終わる。
その後、コンテスト、ライヴ、TV,あらゆる企画物に出演を重ね、1987年11月には、あの井上陽水と高知県佐賀町の野外にて8000人の観客の前で「夢の中へ」と「夏の終わりのハーモニー」をデュエットして、「高知の玉置浩二」と、陽水から絶賛される。
アルバムも「TIME COLLECTION」「TIME COLLECTION U」そして三枚目の「TIME COLLECTION V」がもうすぐ発表される。
作詞作曲をこなし、突き刺さるような声量でのヴォーカルで観客を圧倒、そしてバラードを歌えば感動で涙を流す観客も珍しくはない。
そんなすごいヴォーカルの後ろでキーボードを弾きながら、同じ時間を体感できる私って本当に幸せ者だといつも思うし、更にTIME COLLECTION Uではすべての曲をアレンジとプロデュースをさせていただき、これからもずっと私の中でかけがえのない大きな宝物として残り続ける事と思います。
とにかく楽しい人だから周りに人が集まり、そして誰よりも人懐っこく優しい心の持ち主だからすぐに誰とでも友達になりファンにさせる不思議な力を持っている。
ちなみに私は、ヴォーカリストとしての森 秀一を当然尊敬しているが、それよりも森秀一という、一人間の大ファンです。

是非アルバムを聴いて、そして生のライヴでヴォーカリスト森 秀一を体感して下さい。
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